クラシック音楽のコンサート・イベントの企画運営・録画録音

2013年に企画したコンサート

<概要>
フランチェスコ・リベッタ ピアノ・リサイタル  くわしくはこちら
10月29日(火)19:00  浜離宮朝日ホール(築地)
曲目:レスピーギ / 3つの前奏曲 他 17世紀~20世紀のイタリア音楽


リベッタ&マルテンポ 2台ピアノ・コンサート   くわしくはこちら
10月31日(木)19:00  浜離宮朝日ホール(築地)
曲目:ベートーヴェン(リスト編)/ 交響曲第9番「合唱付」 他


アルカン生誕200周年祝賀ピアノコンサート     くわしくはこちら
11月2日(土)13:00 横浜みなとみらいホール(小)
曲目:アルカン / エスキース(素描集)より、前奏曲集より、など


ヴィンチェンツォ・マルテンポ ピアノ・リサイタル    くわしくはこちら
11月2日(土)18:00 横浜みなとみらいホール(小)
曲目:アルカン / すべての短調による12のエチュード 作品39

森下唯 ピアノ・リサイタル    くわしくはこちら
11月6日(水)19:00 すみだトリフォニーホール(小) (錦糸町)
曲目:アルカン / 悲愴な様式による3つの曲 作品15、スケルツォ・フォコーソ
作品34 ほか

鍵盤上のスーパーイタリアン

21世紀にイタリアが放つ驚異



ワーグナーの“ サラセンの女”・・・これは台本までで作曲されなかったオペラですが、リベッタはこの作品に基づくパラフレーズを作曲しています。「曲がない題材」を基に曲を作ろうという発想はどこから来るだろう・・・私は彼の「底知れぬ深さ」をこの一件で改めて認識し、彼とその弟分のようなマルテンポの二人の招聘を決めました。二人とも各々のプログラムのユニークさと個性的な演奏により「鍵盤上のスーパーイタリアン」いう印象を残してくれるものと確信しています。


以下の3公演については、以下の方々よりご後援/ご協賛をいただいています。


在日イタリア大使館

イタリア文化会館 / ダンテ・アリギエーリ協会東京支部 / アリタリア-イタリア航空(協賛)










またコンサートのチラシは、この写真右下アイコンをクリックするとダウンロードできます。
LinkIconイタリアンチラシダウンロード

~古きから 新しきまで イタリアの いと美しき 鍵盤作品~

フランチェスコ・リベッタ ピアノ・リサイタル

10/29(火)19:00~ (浜離宮朝日ホール)



曲目:
レーオ:喜歌劇 「愛は苦しみを望む」より 「からかいの歌」(リベッタ編曲)
ジェズアルド:ガリアルダ(チラシ制作後、追加となりました)
ロッシ:トッカータ 第7番
マルティーニ:ガヴォット ヘ長調(ソナタ第12番より)
トゥリーニ:プレスト ト短調 (ソナタ第4番より)
パラディシ:トッカータ イ長調(ソナタ第6番より)
クレメンティ:ソナタ ニ長調 作品26-3
ブゾーニ:ソナチネ第6番「カルメン幻想曲」
レスピーギ:3つの前奏曲(グレゴリオ聖歌による)
ダヴァロス:アルバムの一葉
カゼルラ:トッカータ 作品6
バッティアート:守ってあげたい(リベッタ編曲)

チケット:(全席指定)\4500 (学生券)\2500
チケット購入方法についてはこちらをご覧ください。



リベッタはいつもコンセプトが明確なプログラムを組みます。今回は「バロックから現代に至るまでのイタリア音楽史」と称するべき内容で、前半はバロックから古典、後半は近代から現存のシンガーソングライターまでも含んでいます。冒頭に書いたように、どれだけ広範な音楽的な知識を持っているのか見当がつかないリベッタによる「イタリア尽くし」の一夜は、誰も実現し得ない魅力的な一夜になるものと思います。


 リベッタの詳しい経歴とサンプル音源はこちら。バッティアートの作品も聴けます。

NEW!
このコンサートのプログラムノート(リベッタ本人による)が、こちらから読んでいただけます。彼が音楽史面での豊富な知識をもとに、これらの作品を選んでいることがわかります。
こちらからダウンロードも出来ます⇒libettaprogramnote.pdf


~イタリアの 名手二人で 聴く「第九」 編曲成すは フランツ・リスト~

リベッタ&マルテンポ 2台ピアノコンサート

10/31(木)19:00~ (浜離宮朝日ホール)



曲目:リスト 交響詩「前奏曲」
   ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付」
   (いずれもリストによる2台編曲版)
   (ソリスト・合唱団による歌唱はありません)

チケット:(全席指定)\5000 (学生券)\3000
チケット購入方法についてはこちらをご覧ください。



 おそらく世界で「第九」が最も演奏されているのは日本ですが、「第九」のリストによる2 台ピアノ版は、存在は知られても、実演で聴く機会は首都圏でも年に一度あるかどうかです。2 台版の良さは、二人だけで明確な意思統一を形成して演奏できるところにあり、何度も共演して気心知れているリベッタとマルテンポによる演奏は「2 台のピアノで弾いている」以上の効果を上げるに違いありません。年末の「第九シーズン」の前に、一味違った2 台ピアノ版はいかがですか?

リベッタの詳しい経歴と試聴コーナーはこちら
マルテンポの詳しい経歴と試聴コーナーはこちら


~アルカンの 傑作「作品 39」 約束された 稀有な体験~

ヴィンチェンツォ・マルテンポ ピアノ・リサイタル

11/02(土)18:00~ (横浜みなとみらいホール・小ホール)




曲目:アルカン すべての短調による12のエチュード 作品39(全曲)

チケット:(全席指定)\4000 (学生券)\2000
チケット購入方法についてはこちらをご覧ください。


 マルテンポが演奏するアルカンは、今年生誕200周年を迎えるフランスの作曲家。彼の「作品39」は同じ12 曲からなるリストの「超絶技巧練習曲集」の2 倍以上の演奏時間を要し、ピアノ独奏のための「交響曲」「協奏曲」という野心作が含まれる大作です。全曲が一夜で演奏されるのは首都圏では約30 年ぶりとなるので、まさに「稀有な体験」となるはずで、「カッコイイピアノ曲と出会いたい方」「音楽を聴いて元気を得たい方」には特にお勧めします。

 マルテンポの詳しい経歴と試聴コーナーはこちら



“フランスの鬼才 アルカン”生誕200周年記念祭

~真面目すぎ、正直すぎて忘れられた男~



 今年生誕200周年を迎えるシャルル=ヴァランタン・アルカンは、パリに生まれたユダヤ人。パリの社交界ではリストやタールベルクらと同列のピアノの名手と見なされ、ショパンともしばしば共演し、彼の死により未完に終わったピアノ教則本はアルカンに託され、多くの弟子を引き取りました。しかし1850年代以降になると作品は出版しつつも人目を避けるように暮らし、1888年にパリで没しました。
 アルカンの作品は時として巨大で交響的色彩を帯び、一方で一分に満たない小品も多く、その多彩さは類を見ません。また彼の発想は型にはまらず、実験的・野心的な試みが多く見られるのも魅力です。現在のような「知る人ぞ知る」状況を残念に思いますので、“JK arts” はこの記念すべき年に三つの演奏会を企画しました。これを機に、より広く正しくアルカンのことが知られることを願っています。


以下の公演については、以下の方々から後援をいただいています。

在日フランス大使館 / アンスティテュ・フランセ日本、公益財団法人 日仏会館



またコンサートのチラシは、この写真右下アイコンをクリックするとダウンロードできます。
LinkIconチラシダウンロード


アルカン生誕200周年祝賀ピアノコンサート

11/2(土)13:00~ (横浜みなとみらいホール 小ホ-ル)


曲目予定(演奏順未定):すべてアルカンの作品

悲愴な様式による3つの曲 作品15より 第2曲「風」
ソナチネ イ短調 作品61より 第2楽章
すべての短調による12のエチュード作品39より 第11番「序曲」
25の前奏曲 作品31より 第13番「われ、まどろみつ、されどわが心めざめてありき」、第12番「過ぎ去りし時」
3つのエチュード 作品76より 第3曲「両手のための」
ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466より 第3楽章(モーツァルト作曲、アルカン編曲)
エスキス 作品63より 第5番 「入信者」、第6番「小フーガ」、第9番「ないしょ話」
グランド・ソナタ 作品33より 第2楽章「30代」
エスキス 作品63より第12番 「小舟歌」、第33番「ねんねしな」
エスキス 作品63より第9番「ないしょ話」、第10番「叱責」、第11番「ため息」、第24番「コントルダンス」、第32番「小メヌエット」、第48番「夢の中で」
25の前奏曲 作品31より 第7番、第8番「浜辺の狂女の歌」、第10番「フーガの形式で」、第21番「子守歌」、第25番「祈り」
歌曲集第4集 作品67より 第1曲「雪と溶岩」、第3曲「勇敢に」、第5曲「舟歌」
「鉄道」作品27
夜想曲第1番 作品22
すべての短調による12のエチュード作品39より 交響曲第1楽章、第4楽章
フルート・ソナタBWV.1031より 第2楽章「シチリアーノ」(伝J.S.バッハ作曲、アルカン編曲)
交響曲第94番 第2楽章「アンダンテ」(ハイドン作曲、アルカン編曲)
「打ち上げ花火」 序奏と即興 作品55

出演予定(五十音順):
池田敦、大内雅史、唐津裕貴、佐久間哲哉、椙田耕太郎、滝口正子、辻恭介、長尾恭治、中塚麻裕美、西村英士、二之宮良一、萩生哲郎、不破友芝、宮尾幹成森浦智也

チケット:(全席自由)\500
本チケットは他の公演とは違い、ネット上ではお求めいただけません。
infoアットjk-arts.net (アットを@に置き換えてください)あてメールでお問い合わせください。


「アルカンだけの演奏会を開催しよう」という呼びかけに対し、15名もの人が応募して正味2時間半にも及ぶ演奏会が開催できる国って、たぶん日本だけだろうと思います。しかも何の調整もしないのに、曲目の重複がほとんどなかったことに、主催者の私は驚いております。結果として、これ以上ちょっと考えられないくらい、変化に富むプログラムとなりました。夜に開催されるマルテンポの演奏会とともに、11月2日は横浜で「アルカン漬け」になるのも一興かと存じます。




~アルカンの 傑作「作品 39」 約束された 稀有な体験~

ヴィンチェンツォ・マルテンポ ピアノ・リサイタル

11/02(土)18:00~ (横浜みなとみらいホール・小ホール)

(鍵盤上のスーパーイタリアンで紹介したのと同一のコンサートです)




曲目:アルカン すべての短調による12のエチュード 作品39(全曲)

チケット:(全席指定)\4000 (学生券)\2000
チケット購入方法についてはこちらをご覧ください。



 マルテンポが演奏する「作品39」は同じ12 曲からなるリストの「超絶技巧練習曲集」の2 倍以上の演奏時間を要する大作で、全曲が一夜で演奏されるのは首都圏では約30 年ぶりとなります。さらにこの中には「ピアノ独奏のための交響曲」「ピアノ独奏のための協奏曲」というオーケストラ的スケールと色彩を強く求めている野心作や、主題の親しみやすさとその後の展開おいて、古今の変奏曲の中でも一際優れた「イソップの饗宴」が含まれています。「カッコイイピアノ曲と出会いたい方」「音楽を聴いて元気を得たい方」には「稀有な体験」になることは間違いなく、なぜこの作品が知られざるままなのか不思議に思われることでしょう。

 マルテンポの詳しい経歴と試聴コーナーはこちら


~アルカンの 稀有な真面目さ 美しさ 今よみがえれ パリの天才~

森下 唯 ピアノ・リサイタル

11/6(水)19:00~ (すみだトリフォニーホール 小ホ-ル)




曲目:
アルカン ドイツ風メヌエット 作品46
悲愴的な3つの作品 作品15  1. 我を愛せよ 2. 風 3. 死んだ女
すべての長調による12 のエチュード 作品35 より 第3、7、8、10 番
歌曲集 第5集 作品70
スケルツォ・フォコーソ 作品34

チケット:(全席自由)\3800  (学生券)\2000
チケット購入方法についてはこちらをご覧ください。







森下のリサイタルは、歌曲集第5 集のような叙情的な美しさに満ちた作品、徹底した半音階の連続によって描かれる「風」(作品15-2)のような独創的なアイディアが発揮された作品など、アルカンの多彩な作風を俯瞰する上で最高のプログラムです。森下はこう述べています—私が実際にその音楽を演奏してきた上で、アルカンを上記のほかの4人(筆者注:ショパン、シューマン、リスト、ブラームス)と並べることについて、なにひとつ違和感を抱きません。むしろ個人的にはまったく同時代のショパン、シューマン、リストの誰よりも優れていると感じるほどです—アルカンに対してこれだけ深い共感を寄せるピアニストを私は知りません。「ロマン派の音楽は好きだけど、何か新しい刺激を」とおっしゃる方には、是非とも聴いていただきたいリサイタルです。

NEW!このコンサートのプログラムノート(森下本人による)が、こちらから読んでいただけます。並々ならぬ熱意を持ってアルカンに取り組み、演奏活動をしていることが容易に推察されます。
森下唯の略歴と試聴コーナーはこちら